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映画感想『MEG ザ・モンスター』今までなかった「誠実なエンタメサメ映画大作」

2018年 アメリカ 監督:ジョン・タートルトーブ (TJOY品川 / IMAX3Dで観賞)

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サメ映画には、まともな作品が『ジョーズ(1975)』と『ディープ・ブルー(1999)』しか存在しないと永らく言われていました。しかしここ最近は、沖の岩場に取り残された女性がサメに追いつめられる名作サバイバル映画『ロスト・バケーション(2016)』と、海中でサメ観賞の檻に閉じ込められる名作スリラー『海底47m(2017)』があり、2年連続で名作サメ映画が公開されている嬉しいサメ状況。3年目も嬉しい作品が来ました!

バカ映画ではなく、正統派エンタメ映画

新たに発見された、人類未達の深海を探索している調査チーム。しかし、調査がきっかけで、古代に絶滅したとされていた超巨大サメ「メガロドン」が出てきてしまった! 

 サメ映画では、予算などいろいろな都合でサメがなかなか出てこないことが良くあります。しかし、この『MEG ザ・モンスター』は違います。サメの出し惜しみをせず、序盤からメガロドンが登場。ガンガン人類に襲い掛かり、ガチンコ大暴れしてくれます。このメガロドンのモンスターぶりが凄い。その巨体は30メートル以上もあると思われ、大きなクジラですら、ただのエサ! ひと口で食べてしまいます。その巨大さと暴れっぷりは、通常のモンスターパニックの枠を超え、怪獣映画に足を踏み入れかけています。

海上基地を拠点としている探査チームは、このメガロドンを研究のために何とか捕獲しようとします。しかし、メガロドンの脅威は、調査チームが想定している以上のものだった!。ちょっと捕まえるのは無理なんじゃないかな~?と思えるメガロドンを、なんとか捕えようと命がけで奮闘するチーム(主にステイサム)にハラハラが止まりません。

序盤から登場しっぱなしのメガロドン。そろそろ来るか来るかー?と、嫌な予感がすると、だいたい出てきます。なのにこの映画、意外に展開が読めない。「この人今から死ぬか?」と思った人が死ななかったり「お、ここで終わるか?」と思ったらまだまだ続く瞬間が何度かありました。

ビデオスルー作品にはZ級サメ映画が無数ありますが、それらは『13日の金曜日』の延長線上的なBスラッシャー映画の遺伝子も多く受け継いでいるバカ映画です。その影響から、今では我々の意識に「サメ映画=バカ映画」という刷り込みが(観てなくても)なされていますが、『MEG ザ・モンスター』は、バカ映画ではありません。冒頭でビキニギャルが襲われたり、サメの頭が増えたり、サメが空を飛んだりはしません。あくまでも、生物の範疇にある超巨大サメの脅威と人間(主にジェイソン・ステイサム)との対決を真正面から描いた、ハラハラ手に汗にぎるエンターテイメント作品。真面目で誠実な娯楽大作映画です。

2018年の作品では、ロック様と巨大ゴリラの『ランペイジ 巨獣大乱闘』も面白かったですね。その前にやってたサミュエル・L・ジャクソンと巨大ゴリラがにらみ合う映画もとても面白かったです。まだゴリラ率が高いですが、このまま「スター俳優とモンスターが対決する大作映画」路線が増えていってほしいと心から思います。リーアム・ニーソンVS巨大ヘビとか、トム・クルーズVS巨大猪とか、福山雅治VS巨大ザリガニとか、あと、「XミッションVS巨大コンドル」とか、自分でも何を書いてるのかよくわかりませんが、何でもいいからどんどんやってほしいですね。

 IMAX3Dがおすすめ

この作品、選択できるのならIMAX3Dで観た方がより楽しめます。大スクリーンで観ることにより、ほぼ実物大の大きさのメガロドンを目の当たりにできる迫力は何物にも替えられません。映画の舞台となるのはほぼ海中と海上のみですが、3Dになることによって、先の見えないほど無限に続く海の深さの恐怖と、広がる洋上に孤立して逃げ場のない状況が強調されます。また、今作では付近にいるメガロドンが接近してくるといった、距離によるサスペンスシーンが多数。3Dで本当に距離感を感じられると、緊張感・迫力が増します! 

ぜひ、IMAX3Dで観てください。少なくとも、DVDまで待つのではなく映画館で観てください!

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映画『MEG ザ・モンスター』公式サイト