映画とかのおはなしブログ

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映画感想『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』想像と違う趣き(ネタバレあり)

ネタバレあり。

映画の構造上仕方ないので、気になる人は画面を閉じて観に行ってください。

 

名作ホラー映画の続編/リブート/シリーズ物を、そうだと分かって観に行く。その場合、そもそもそんなに期待しないというか、「だいたいこんな焼き直し具合じゃないかな?」と予想して臨むことになります。既に続編もリブートもある『悪魔のいけにえ』の過去編として打ち出された今作も、ポスターのメインビジュアルを見ると、なんとなく内容が予想できそう。

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<予想>

例の場所に例の家族が若い状態でいて、ポスタービジュアルの5歳児レザーフェイスが凶悪なモンスターとして襲ってくる。1作目を薄めたようなだいたい同じような話。どこか見所があったらいいなー

 

今作はまずその通りに始まります。

見覚えのある道を通るカップルが不気味な少年に遭遇し、頭のおかしい一家に襲われる。

 

だがそれはプロローグでしかないのです。

年月が経過し、レザーフェイス君が収監されているらしい精神病院からお話がスタート。

ここから映画の趣きが数回変化します。

 

閉鎖的な精神病院を舞台にしたサスペンススリラー&ちょい人情ドラマ?

車で逃亡する犯罪者カップルと一行、みたいなアメリカン・ニューシネマ的映画?

 

きちんとしたスプラッタ描写は常にありますが、いわゆる「恐怖」を目的にしたホラー映画とは別ジャンルの映画みたいになっている時間の方が長いです。観客目線では「この中の誰がレザーフェイスなのか?やっぱこいつか?」という軽いサスペンス要素もあります。少しずつジャンルを横断していくのが、この作品の面白さかもしれません。

 

最終盤にはまた趣きが変わり、取って付けたように「悪魔のいけにえ」の再現のような展開になります。

 

本家『悪魔のいけにえ(74)』が生み出した「田舎ホラー」的なジャンルは、例えば『イージー・ライダー(69)』みたいなアメリカン・ニューシネマで、奔放な若者が自由を選んだ結果、人知れず他者に襲われて命を落とす、的な王道展開をひねった先にあるとも言えます。

 

物語としてはレザーフェイス誕生話ですが、この作品はアメリカン・ニューシネマの先に『悪魔のいけにえ』という作品が生まれたことそのものを描いた映画なのかもしれません。

 

感想『ランペイジ 巨獣大乱闘』-お元気な面白映画

完全ネタバレあり感想ですが、ネタバレとか意味ない、お元気映画です。

それでもネタバレが気になる方は画面を閉じてすぐ観に行けばいいと思います。

おバカ映画ファンは絶対行った方がいいでしょう。

 

T・ジョイPRINCE品川   IMAX3D字幕で観賞。

 

怪獣映画のポスターとして100万点な日本版ポスターにもワクワクしながら観に行きました。

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<おはなし>

お金儲けをたくらむ悪い会社のデカデカ菌みたいなのが漏れて感染したゴリラ!狼!ワニ!のフレンズがドッタンバッタン大騒ぎ。

 

というのは間違いではありませんが、「3体のモンスターが暴れる」、これだけではこの作品の面白の半分しか表現できていません。実は4体目のモンスターがおります。

 

日本版以外のポスターには登場しております。

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彼が4体目のモンスターです。

今作のロック様。登場シーンがジャングルなこと/細かい経歴は不明なことを考えても『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』のゲームから抜け出てきた特別な存在と考えても間違いはないでしょう。

 

今作のロック様は、ゴリラと普通にお喋りができる心優しきマッチョです。飛行機が墜落しても脱出、銃で撃たれても急所を外れていれば大丈夫、ビルが倒壊しても死なない、というB級アクション映画主人公のお手本のような異能生存体ぶりを発揮します。

 

ランペイジ』前半は普通に面白いB級娯楽映画です。研究を行っていた人工衛星内の事故という『ライフ(2017)』オマージュからスタート。「俺たちはTVの洋画劇場で放送されてるような面白ジャンル映画を作るぜ!」とでもいうようなメッセージが(勝手に)伝わってきます。

心優しきロック様と徐々に巨大化しつつあるゴリラの程よくいい感じな交流。別の場所では、そもそもが狼なので巨大化した結果人をバクバク食べていく狼モンスター。ワニ怪獣は出し惜しみされますがこいつだけは怪獣という感じで、ちょっとだけ顔出すシーンもいい感じです。

 

悪者が特殊電波を発した結果、3大モンスターは引き寄せられて集まってきます。

ゴリラと狼は何故か仲良く一緒に追いかけっこをしながら町を破壊していきます。

 

後半、ワニ怪獣が本格登場。川から都市へ上陸する感じは『シン・ゴジラ』の蒲田君っぽく、通常兵器が効かない!などのくだりも含め、この辺りだけ瞬間的にシン・ゴジラのオマージュのような趣があり、少し嬉しいです。

 

3大モンスター&主要人物が一つの都市に集合したあたりから、なんかヘンな感じが加速していきます。

 

・3体が原作ゲーム再現で超巨大ビルをゆっくりとよじよじ!(かわいい)

www.youtube.com

・ビルの屋上のアンテナから特殊電波を出してモンスターを集めたのは自分たちなのに対策が無い悪人

・主人公サイドなのに悪い人間を食べちゃうゴリラ!※必殺技シーンみたいにいい感じに描かれる。※おとがめなし

・倒壊する超巨大ビル!

・ビルが倒壊しても無事だったロック様! ※他の人もほとんど無事

そのままの自然な流れで、3大モンスターの戦いの渦中に、ロック様が生身でお元気に殴り込んでいくところがこの映画の最高潮です。

 

街が結構崩壊してるよなー。とか、人がいっぱい死んだなーとか、ゴリラそのまま!?とか、課題を一切放置したまま、まるでいい話かのように〆るのは本当に面白く、映画館からの帰り道も面白みの脳内麻薬がじわじわと増幅していました。

 

下の2つの絵を交互に眺めるだけで楽しさが無限に湧いてきます。

 

「やめろ!彼を撃つな!」と止めようとする序盤のロック様。

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最高のバディ感を出す終盤のふたり

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楽しい

 

 

 

 

 

 

スーパーロボット大戦X(スパロボX)1周クリア直後ざっくり感想

スパロボXを1か月強かけてようやくクリアしたので感想。

twitter投稿だと「天元突破グレンラガン強い!」「Gアルケイン弱い!いや、強化パーツ エクストラアームズをつけたら強い!」みたいな瞬間の感想だけになりがちなので、全体的な感想のまとめ。まだ買うの迷っている方の参考になれば。

 

クリア時点の撃墜数ランキング。G-セルフは最優先で強化・使用したけど他は無意識。

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・面白い? 

ネットの雰囲気としては盛り上がっていない感はあるが、面白い。

シミュレーションRPGのゲーム性としては難易度選択の幅が広いので、自分が好きな難易度を選べば誰でも楽しめる。(ちなみに「ノーマル」では、今までの基準からしても敵がかなり弱い)

だがスパロボの真の楽しさは、単なる「ゲーム性」部分ではなく、別々のロボットが集まって一つの話を展開しながら、シミュレーションRPG部分では自分の好きなロボットを贔屓して活躍させることができる「夢のキャラゲー」「夢実現装置」の部分にある。

動画サイトで戦闘デモを見ると内容を全部分かったような気になってしまう。けど、それはもったいない。スパロボは「この物語の状況で、この敵ロボットをこの味方ロボットで迎え撃つ!」みたいな自分ならではの夢の組み合わせを繰り広げていくことがキモ(戦闘デモはその実現)。なので、動画サイトで戦闘デモを全部見ても面白さを味わえているとは全然言えないのです。

 

本作でも、各作品の特徴を絡めた面白いシナリオが展開。

コメディであるワタルもバッチリ絡む。

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新規参戦のロボットアニメ『魔神英雄伝ワタル』『バディ・コンプレックス』『ガンダム Gのレコンギスタ』はメインの扱い。今そんなゲームは他に無いのだから、各作品のファンは買った方がいい。

『Gレコ』は主要な敵キャラの大半を最終的に味方にすることが可能。さらに宇宙世紀MS/パイロットとの乗り換え可能なので遊び方の組み合わせは多種多様。GレコのMSは無改造ではイマイチに見える機体が多いが、手を加えたり乗せるパイロットを工夫したりして運用方法を見つけると「移動後射程11の有線ファンネルを連発するトリニティ搭乗アイーダ(専用セリフ有り)」といったように、飛び抜けた性能を発揮したりする。(Gレコ本編でもMSパイロットのプロフェッショナルが少なく、機体性能の把握が手探りっぽいことの表現?)

ロボットアニメではない『ふしぎの海のナディア』は、味方機が修理ユニット扱いのグラタンと戦艦であるN-ノーチラス号(超強い)だけという変わった参加だが、いるだけ参戦ではなく、キャラクター/物語共にストーリーに関わる。主人公であるジャン&ナディアは一切戦闘せず、どちらかというとネモ船長メインというスパロボならではの関わり方はそれ自体が面白い。

 

・特にプレイしてほしい人とその理由

スパロボはわりと好きなのに、ここ数年発売した新作をなんとなくやってない人にとってはかなり面白いはず。αシリーズやIMPACT以降やってない人。Zシリーズを途中で脱落したような人にはぜひ遊んでほしい。

というのも、基本的には面白いスパロボXの中に時々紛れ込んだつまらなさは、連続登場作品の繰り返しによる飽きによるものだから。

スパロボシリーズをずっとプレイしている人には分かるが、スパロボと一口に言っても実はシナリオの面白さやゲーム性の調整がかなり異なり、名作から残念な作品まで色々ある。今作は傑作とは言えないまでも、普通に面白い。

プレイ中、退屈になる瞬間は何度かあったが、その原因は自分が新作の版権スパロボをほとんど全部プレイしていることによる既視感によるもの。

前作「スパロボV」から連続登場のマイトガイン/クロスアンジュや、「第3次スパロボZ 時獄篇/天獄」にも登場したコードギアス/グレンラガンなど、いくつかの作品周りのシナリオ展開もしくは戦闘演出に既視感があり、「パンダだー!」「もう見た」状態になってしまっている。

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近年の名作スパロボ

近年の名作級スパロボでは、連続登場作品と新規作品を絡めて昇華する工夫が色々あった。よく話題になる例を挙げれば、スパロボUX(3DS)では、ガンダムSEED DESTINYのMSを蒼穹のファフナー対フェストゥム専用兵器という設定に。スパロボBX(3DS)では、人間サイズのSDガンダムなのでリアルガンダムとは関わらない可能性もあった騎士ガンダム三種の神器・炎の剣/力の盾/霞の鎧が、それぞれ ダブルオー/ユニコーン/AGEの3つのリアルガンダムに対応して宿っていたという謎の熱い展開が。そのようなシナリオや演出の工夫が登場作品ほとんどに施されていた。

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 今作でも、ガンダム周りのシナリオなどは力が入っている。リギルド・センチュリー宇宙世紀の遥か未来であるGのレコンギスタの時代)でも人類が戦争していると知り宇宙世紀キャラクターが戸惑うという、なかなか面白い展開。だがそれ以外の連続参戦作品は、近作の「V」「Zシリーズ」で一度以上あったような展開に見えてしまうことが時々あり、そこは飽きに繋がっている。

 

でも、それは「スパロボを毎回やってるから」。やりすぎです。

つまらない部分はそこだけなので、スパロボ好きを自覚しているけど、いつの間にか新作を買わなくなってしまった人にこそ遊んでほしい!