映画とかのおはなしブログ

映画、漫画、本、などの感想とかのやつ。  ツイッター@tenguotoko

スーパーロボット大戦X(スパロボX)1周クリア直後ざっくり感想

スパロボXを1か月強かけてようやくクリアしたので感想

twitter投稿だと「天元突破グレンラガン強い!」「Gアルケイン弱い!いや、強化パーツ エクストラアームズをつけたら強い!」みたいな瞬間の感想だけになりがちなので、全体的な感想のまとめ。まだ買うの迷っている方の参考になればと思い書きます。

 

クリア時点の撃墜数ランキング。G-セルフは最優先で強化・使用したけど他は無意識。

f:id:tenguotoko:20180508232900j:plain

 面白い? 

ネットの雰囲気としては盛り上がっていない感はあるが、面白い。

シミュレーションRPGのゲーム性としては難易度選択の幅が広いので、自分が好きな難易度を選べば誰でも楽しめる。(ちなみに「ノーマル」では、今までの基準からしても敵がかなり弱い)

だがスパロボの真の楽しさは、単なる「ゲーム性」部分ではなく、別々のロボットが集まって一つの話を展開しながら、シミュレーションRPG部分では自分の好きなロボットを贔屓して活躍させることができる「夢のキャラゲー」「夢実現装置」の部分にある。

動画サイトで戦闘デモを見ると内容を全部分かったような気になってしまう。けど、それはもったいない。スパロボは「この物語の状況で、この敵ロボットをこの味方ロボットで迎え撃つ!」みたいな自分ならではの夢の組み合わせを繰り広げていくことがキモ(戦闘デモはその実現)。なので、動画サイトで戦闘デモを全部見ても面白さを味わえているとは全然言えないのです。

 

本作でも、各作品の特徴を絡めた面白いシナリオが展開。

コメディであるワタルもバッチリ絡む。

f:id:tenguotoko:20180508223049j:plain

f:id:tenguotoko:20180508223113j:plain

 

新規参戦のロボットアニメ『魔神英雄伝ワタル』『バディ・コンプレックス』『ガンダム Gのレコンギスタ』はメインの扱い。今そんなゲームは他に無いのだから、各作品のファンは買った方がいい。

『Gレコ』は主要な敵キャラの大半を最終的に味方にすることが可能。さらに宇宙世紀MS/パイロットとの乗り換え可能なので遊び方の組み合わせは多種多様。GレコのMSは無改造ではイマイチに見える機体が多いが、手を加えたり乗せるパイロットを工夫したりして運用方法を見つけると「移動後射程11の有線ファンネルを連発するトリニティ搭乗アイーダ(専用セリフ有り)」といったように、飛び抜けた性能を発揮したりする。(Gレコ本編でもMSパイロットのプロフェッショナルが少なく、機体性能の把握が手探りっぽいことの表現?)

ロボットアニメではない『ふしぎの海のナディア』は、味方機が修理ユニット扱いのグラタンと戦艦であるN-ノーチラス号(超強い)だけという変わった参加だが、いるだけ参戦ではなく、キャラクター/物語共にストーリーに関わる。主人公であるジャン&ナディアは一切戦闘せず、どちらかというとネモ船長メインというスパロボならではの関わり方はそれ自体が面白い。

 特にプレイしてほしい人とその理由

スパロボはわりと好きなのに、ここ数年発売した新作をなんとなくやってない人にとってはかなり面白いはず。αシリーズやIMPACT以降やってない人。Zシリーズを途中で脱落したような人にはぜひ遊んでほしい。

というのも、基本的には面白いスパロボXの中に時々紛れ込んだつまらなさは、連続登場作品の繰り返しによる飽きによるものだから。

スパロボシリーズをずっとプレイしている人には分かるが、スパロボと一口に言っても実はシナリオの面白さやゲーム性の調整がかなり異なり、名作から残念な作品まで色々ある。今作は傑作とは言えないまでも、普通に面白い。

プレイ中、退屈になる瞬間は何度かあったが、その原因は自分が新作の版権スパロボをほとんど全部プレイしていることによる既視感によるもの。

前作「スパロボV」から連続登場のマイトガイン/クロスアンジュや、「第3次スパロボZ 時獄篇/天獄」にも登場したコードギアス/グレンラガンなど、いくつかの作品周りのシナリオ展開もしくは戦闘演出に既視感があり、「パンダだー!」「もう見た」状態になってしまっている。

www.nicovideo.jp

 近年の名作スパロボ

近年の名作級スパロボでは、連続登場作品と新規作品を絡めて昇華する工夫が色々あった。よく話題になる例を挙げれば、スパロボUX(3DS)では、ガンダムSEED DESTINYのMSを蒼穹のファフナー対フェストゥム専用兵器という設定に。スパロボBX(3DS)では、人間サイズのSDガンダムなのでリアルガンダムとは関わらない可能性もあった騎士ガンダム三種の神器・炎の剣/力の盾/霞の鎧が、それぞれ ダブルオー/ユニコーン/AGEの3つのリアルガンダムに対応して宿っていたという謎の熱い展開が。そのようなシナリオや演出の工夫が登場作品ほとんどに施されていた。

f:id:tenguotoko:20180508211306j:plain

 

 今作でも、ガンダム周りのシナリオなどは力が入っている。リギルド・センチュリー宇宙世紀の遥か未来であるGのレコンギスタの時代)でも人類が戦争していると知り宇宙世紀キャラクターが戸惑うという、なかなか面白い展開。だがそれ以外の連続参戦作品は、近作の「V」「Zシリーズ」で一度以上あったような展開に見えてしまうことが時々あり、そこは飽きに繋がっている。

 

でも、それは「スパロボを毎回やってるから」。やりすぎです。

つまらない部分はそこだけなので、スパロボ好きを自覚しているけど、いつの間にか新作を買わなくなってしまった人にこそ遊んでほしい!

にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村