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【映画感想】『ピーターラビット』のここがツボ(ネタバレあり)

(2018年 アメリカ・オーストラリア・イギリス合作 監督:ウィル・グラック)

TOHOシネマズ日比谷で字幕版を観賞。

ネタバレありですが、そんなの関係ない作品です!

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ピーターラビット』は実際に観た方がいい

SNS上の多数の報告によって、実は激しいコメディだと知れ渡った映画『ピーターラビット』。

ですがこの映画の面白さ、色々あるので、観ずにネタとして消費するだけなのはもったいない!

①:ほのぼの動物映画かな?と思ってたら激しいスラップスティックコメディ!というギャップが面白い

②:では、ギャップ狙いの出オチ作品かというとそうではない。正統派ドタバタスラップスティックコメディとして普通に面白い。小学生の頃『ホームアローン』を純粋に楽しんでいた時のような気持ちになる瞬間もあった。

③:ピーター達が本当にそこに存在しているような、実写とCGアニメキャラクターの融合具合が素晴らしい。出来が良いので単に「実写映画」と認識してしまいがちだけど、「実写+アニメ映画」なんですよね!

これだけで普通以上に楽しい映画ですが、次が私のツボだった部分です。

ピーターラビットさん達のポジション

劇中で「服を着ておしゃべりする動物さんたち」として描かれるピーターラビットさんたち。その立ち位置が、映画を観てる間中、どうもずれていくのです。

最初はピーターの立場から描かれているので、「動物達から見たらお互いにおしゃべりできる」という『とっとこハム太郎』状態。ヒロインのビアは普通にピーター達と馴染んでいるので、この世界の田舎だけは「動物と人間が普通におしゃべりできる」『くまのプーさん』的世界観なのかな?と思いきや、後でロンドンに登場する紳士のネズミも喋ってる!(普通に2足歩行)。さらに、ビアさんは頭がお花畑な動物好きの人だったからむやみに動物に話しかけていただけで、ピーターラビットが爆弾のスイッチを押せるほどの知的生命体だという主人公の主張を信じません。

主人公の青年マクレガーは唯一、ピーターからの「駆逐してやる!」という悪意を察知。執拗なストーカー行為に気づき、殺し合い仲良くケンカするほどにコミュニケーションを取ります。この青年マクレガーは、都会での労働で心を病んだ青年と周りから見なされている。この状況だけで考えると、ピーター達はマクレガー&ビアのカップルだけに見えるイマジナリーフレンド(空想の友人)である可能性が浮上・・・

だがイマジナリーフレンドではない

いや待てよ、、

・最初におじいさんと殺し合いをしているのは確実

・終盤、家に新しく住もうとした人も動物集団からひどい嫌がらせを受ける

つまり、確実にピターラビットさんたち動物は存在している。しかも、ウサギという同一種族間のコミュニティではなく、「森の動物さんたち」全体がひとつの別の人類として生活している(『ズートピア』状態)。だが、マクレガー青年を除く全ての人間は単なる動物としか認識していない、または認識できない。

可能性①:映画『ピーターラビット』の本質は、マクレガー青年という「動物とお話ができるようになった能力者」を描いた超能力者モノだ!

可能性②:いや!映画『ピーターラビット』の本質は、『トレマーズ』のような、人類がまだ気づいていない侵略者の脅威に気づいてしまった人間が孤軍奮闘するモンスターパニック映画だったんだよ!(結末は侵略生物との和解)

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この映画を観ている間ずっと、そういうバカなことが思い浮かんでは消え、楽しかったですよ。

ピーターラビット』のパンフレット

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箔押しのオシャレな表紙。32ページのボリュームに写真多数。生身の俳優だけでなく主要CGキャラの声をあてている俳優もきちんと紹介。ピーターラビットの姉妹の声が『スターウォーズ』のレイや『スーサイド・スクワット』ハーレイ・クインだとは読むまで気づかなかった。監督インタビューや作品解説だけでなく、原作の紹介や、英国湖水地方の解説まで掲載されている良いパンフレットです。

 

映画『ピーターラビット』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

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