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映画感想『クワイエット・プレイス』アイデア勝利の良作スリラー

2018年 アメリカ 監督:ジョン・クラシンスキー (TOHOシネマズ新宿)

実はこの作品。宣伝ではあまり触れられていない「脅威」の正体はプロローグで分かってしまいます。つまり、その「謎」を楽しむタイプの映画ではないのです。ですが、「音を立てたら、即死。」以外の情報を入れずに観に行った方が楽しみがひとつ増えるのは確か。ですので、それ以上ネタバレしたくない方はネットを閉じてすぐ観に行ってください。

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終末世界サバイバル映画

「何か」の襲来によって人類が滅びかけている世界。社会は崩壊、都市は壊滅。襲来から3か月のうちに、人類はほとんど死亡してしまったようです。そんな誰もいない町中で、残った食料を調達している家族。彼らは、物音を立てることを非常に警戒。足音を立てないように靴も履かず常にはだし。会話もほとんどしようとしません。なぜなら、隕石によって地球に来たその「何か」は、視力は無いが聴力が異常に発達した狂暴なモンスターだったのです。モンスターたちの動きは異常に俊敏で行動範囲も広く、大きな音を立ててしまえば一瞬で現れ、音を立てた生物を一撃で惨殺します。

 この作品は、「音を立てたら、即死。」という状況の中で、なんとか生き延びて日常生活を続けようとする、ひとつの家族に焦点をあてたサバイバル映画です。

ホラーというよりサバイバルサスペンススリラー

大きなジャンルのくくりではモンスターホラーに該当しますが、この作品の面白さはホラー映画的な「恐怖」ではありません。日常生活での、少しのうっかりミスが即・命取りになってしまうという特殊な状況で、かたずをのんで家族を見守るハラハラを楽しむスリラーの面白さです。そのギミック1点だけなら短編でもよさそうですが、その瞬間瞬間のハラハラに加えて、後々で大きな音を出してしまうきっかけになりそうに思わせる、好ましくない情報がちりばめられており、それがいつ発動してしまうのか?というサスペンスが、もうひとつの面白さとなっています。そのサスペンス感の中でも最大のものが、奥さんの妊娠という状況。物音を立てたら殺されてしまう世界で、赤ちゃんが生まれた時、家族は生き残ることができるのでしょうか!?

音と静寂が非常に大事な作品で、映画館の中もポップコーンのガサガサ音すら立てられないような雰囲気。観客の間に緊迫の連帯感がありました。後でDVDや配信で観るよりも、映画館のほうが絶対に楽しめるタイプの作風です。ぜひ劇場でご覧ください!

クワイエット・プレイス』のパンフレット

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フルカラー40ページというボリューム。監督兼主演のジョン・クランスキー含む主演俳優へのインタビュー6ページ。プロダクションノート6ページ。映画ライター高橋論治によるレビュー1ページ半。多くの場面写真も掲載。監督と奥さん役のエミリー・ブラントは実際にご夫婦で、作品もふたりで二人三脚で造りあげていった様子が解説されています。

quietplace.jp

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